第2弾 「海外遠征の始まり」
2年後の16才の時、人生には何回かの大きな決断をしなくてはならないとは聞かされていましたが、こんなに早く来るとは思いませんでした。
それは、「海外に住み、テニス留学する」ということです。
家族や友達とも会えないという、当時の私にとって大変な決断でした。
さらに当時は、携帯電話でメールや、パソコンでの情報交換などもできない時代。そんな中、まず第一に問題となるのが『言語』でした。
僕の選んだ国はイタリアでしたので、イタリア語と英語の猛勉強から始まりました。
なぜイタリアを選んだかというと、まずはヨーロッパの中心であり、どの国に行くのも近いということからでした。
コートのサーフェイスはレッドグレーでストロークや組立て、精神面も鍛えられます。『ラ・スタンパ』という新聞会社のチームの中で練習することになった僕は、日本にいた頃からあまり変わりない生活で、テニス・トレーニングの繰り返しでした。
辛いことと言えば、日曜日の休みの過ごし方でした。
町全体が休日となる日曜日は、スーパーからレストランとほとんど営業をしていません。日曜日が来ると、この休日をどう過ごしていくのか毎週辛く感じていたのを思い出します。
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