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加藤さん 話長いわ・・・ ミナは心でつぶやきながら、辺りを見渡した。
「あら?メグちゃんの横にいるのは・・・・」
薄いピンクのTシャツをきたマイコだった。
輝くような笑顔がひときわ目立っていた。
「パーマをかけたら林家パー子だわ・・・」
ミナは自分がパー子と言われている事は、全く知らないのである。
長い長い加藤さんの演説も終わり、早速練習が始まった。
その輝く笑顔のマイコは、豪快なダブルハンドで男子も打ち返せない程の球を打っていた。
「やるじゃない・・」ミナは、さりげなくコートに入り順番をまった。
「打ち負けないわよ」
ボールを持って 「お願いしまーす」・・と、ここ一番の笑顔でボールを打とうとしたら
何と、相手がツ・ダンピョンだった。
「なんで・・・」
思わず、声に出してしまった。
・・・そうだった、並ぶ所を間違えたわ。順番からしたら逆サイドにいるべきだった・・
マイコに向けての最高の笑顔も、ツ・ダンピョンにしてしまった。
そんな事も知らず、ツ・ダンピョンは韓国女優とテニスが出来ると浮かれていた。
結局、順番の読みが出来ないミナは、すれ違ったままマイコと打つ事はなかった。
一日の練習が終わって、その夜はコート横でバーベキューをするのである。
このバーベキューで欠かせないのが、韓国直送のキムチなのである。
「さあ、今回もミナさんがキムチを持ってきてくれました」
加藤さんが、そう言ってお皿に盛りつけたキムチを並べた。
一番に手をつけたのは・・・・そう、ツ・ダンピョンだった。
あっという間に、お肉よりも早くキムチがなくなるのだ。
皆は、韓国女優が韓国から持ってくるキムチが大好きなのである。
マイコは、初めて食べるキムチに驚いていた。
「こんな美味しいキムチ初めて❤」 メグミもこのキムチを食べたくて合宿に参加しているのだ。
ミナは満足そうに、カラにになったお皿を眺めていた。(今回もちょうどイイ漬け具合だわ・・・)
心でそう思っていた時、隣で「今回のキムチはいまいちやな・・・」
お調子者のリョウだった。
・・・・ミナは、ぐっとこらえた。
「私の漬けたキムチにケチをつけるなんて・・!」
韓国で女優をしているはずのミナは、実はキムチを漬けに行っているのである。
「メグちゃん、どう?このキムチ」
ミナはどうにかマイコに近づきたくて、話しかけたのである。
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1 件のコメント:
そう来たか!(笑)展開読めず…(>_<)
そのうちにダンピョンワールドとレディースワールドが
コラボったりしちゃったりなんかして…(*^-^*)
テニス上手は空想上手なのかしら?
あっ!逆?
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