2010年9月6日月曜日

ピンキーの月曜日

・・・・・・・・・・

 加藤さん 話長いわ・・・ ミナは心でつぶやきながら、辺りを見渡した。
「あら?メグちゃんの横にいるのは・・・・」
 薄いピンクのTシャツをきたマイコだった。
輝くような笑顔がひときわ目立っていた。
 「パーマをかけたら林家パー子だわ・・・」
ミナは自分がパー子と言われている事は、全く知らないのである。


長い長い加藤さんの演説も終わり、早速練習が始まった。


その輝く笑顔のマイコは、豪快なダブルハンドで男子も打ち返せない程の球を打っていた。
「やるじゃない・・」ミナは、さりげなくコートに入り順番をまった。
「打ち負けないわよ」
ボールを持って 「お願いしまーす」・・と、ここ一番の笑顔でボールを打とうとしたら
何と、相手がツ・ダンピョンだった。
「なんで・・・」

思わず、声に出してしまった。

・・・そうだった、並ぶ所を間違えたわ。順番からしたら逆サイドにいるべきだった・・
マイコに向けての最高の笑顔も、ツ・ダンピョンにしてしまった。
そんな事も知らず、ツ・ダンピョンは韓国女優とテニスが出来ると浮かれていた。


結局、順番の読みが出来ないミナは、すれ違ったままマイコと打つ事はなかった。


一日の練習が終わって、その夜はコート横でバーベキューをするのである。
このバーベキューで欠かせないのが、韓国直送のキムチなのである。

「さあ、今回もミナさんがキムチを持ってきてくれました」
加藤さんが、そう言ってお皿に盛りつけたキムチを並べた。

一番に手をつけたのは・・・・そう、ツ・ダンピョンだった。

あっという間に、お肉よりも早くキムチがなくなるのだ。
皆は、韓国女優が韓国から持ってくるキムチが大好きなのである。
マイコは、初めて食べるキムチに驚いていた。
「こんな美味しいキムチ初めて❤」 メグミもこのキムチを食べたくて合宿に参加しているのだ。

ミナは満足そうに、カラにになったお皿を眺めていた。(今回もちょうどイイ漬け具合だわ・・・) 
心でそう思っていた時、隣で「今回のキムチはいまいちやな・・・」
お調子者のリョウだった。

・・・・ミナは、ぐっとこらえた。
「私の漬けたキムチにケチをつけるなんて・・!」


韓国で女優をしているはずのミナは、実はキムチを漬けに行っているのである。



「メグちゃん、どう?このキムチ」
ミナはどうにかマイコに近づきたくて、話しかけたのである。



・・・・・・・・・・・

1 件のコメント:

アラサーdeアラフィ さんのコメント...

そう来たか!(笑)展開読めず…(>_<)

そのうちにダンピョンワールドとレディースワールドが
コラボったりしちゃったりなんかして…(*^-^*)

テニス上手は空想上手なのかしら?
あっ!逆?